自律神経を整える方法

更新日:2025年6月1日

自律神経が乱れると、不安や緊張感が高まり、身体のだるさや吐き気、多汗、頭痛、肩こり、動機などさまざまな症状が現れます。
身体に不調を感じている方は、自律神経の乱れが原因かもしれません。

健やかな毎日を過ごすためにも、自律神経を整えることが大切です。
今回は、自律神経を整える方法についてご紹介していきます。


自律神経とは?


そもそも「自律神経」とは、内臓や血管・代謝・体温など体のあらゆる機能を24時間体制で自動的にコントロールする神経で、脳にある視床下部(ししょうかぶ)から脊髄(せきずい)などを通り全身に張り巡らされています。
呼吸・循環・消化・生殖・排泄など生命維持に必要な機能を調節することで、自律して心身を健やかに保つために働いています。

自律神経は、昼間や活動しているとき、緊張しているときなどに活発に働く「交感神経」と、夜間や休息しているとき、リラックスしているときに活発に働く「副交感神経」の2種類で成り立っています。
真逆の機能を持つこの2つの神経がバランスを取りながら働いているおかげで、健康は保たれているのです。

自律神経が乱れる原因とは?

自律神経が乱れると、身体のだるさ、不眠、発汗、動機、息切れ、めまい、頭痛、食欲不振、便秘、イライラ、不安など身体的・精神的なさまざまな不調が起こります。

臓器にも悪影響を及ぼすこともあるため、どのようなことがきっかけで自律神経が乱れてしまうのか知っておくことが大切です。

ここからは、自律神経が乱れる原因について見ていきましょう!

①「ストレス」


人間関係や仕事での悩み、不安、プレッシャー、新しい環境などによる「ストレス」は、自律神経の乱れの主な原因です。
精神的なものだけでなく、過労やケガ、音や光・温度などの身体的ストレスもあり、身体や心にさまざまな不調をもたらします。

ストレスが過剰になると、自律神経が乱れる原因となってしまいます。
自律神経のバランスを整えるためには、ストレスを溜め込まずに上手に発散させることが大切です。

②「不規則な生活」


不規則な生活によって自律神経が乱れる原因となります。
睡眠不足や夜更かし、昼夜逆転の生活など不規則な生活を続けていると、身体のリズムが崩れて「交感神経」と「副交感神経」のバランスも崩れてしまいます。

また、偏った食生活によりビタミンやミネラルといった栄養素が不足すると身体の機能を調整することができず、自律神経が乱れやすくなります。
偏った食生活や不規則な生活を送ると、身体にも負担がかかってしまうので要注意です。

③「季節の変わり目の変化」


季節の変わり目は寒暖差や気圧変動が大きく、「交換神経」が優位になることで自律神経が乱れてしまいます。
寒暖差が大きい日が続くと、絶えず体温や発汗をコントロールする必要があり、2つの神経のバランスが取れなくなってしまうのです。

また、季節の変わる時期は環境も大きく変わります。
引越しや進学・進級・就職など生活の変化によってストレスを感じ、自律神経の乱れや体調不良の原因となることもあります。

④「ホルモンバランスの乱れ」


ホルモンバランスが不安定になると、それに伴って自律神経も不安定になります。
自律神経の調整が乱れると、冷えやほてり、のぼせなど身体にさまざまな不調が現れます。

特に女性は月経周期によってホルモンバランスも大きく異なるため、自律神経系も影響を受けやすいことが特徴です。加齢にともなうホルモンバランスの変化によっても自律神経の乱れが起こりやすくなる傾向があります。

自律神経を整える方法

自律神経を整えるには、どんなことを意識すればいいのでしょうか?
身体の調子を整えることで自律神経のバランスを整えることができるため、できる範囲で生活リズムを整えることが大切です。

ここからは、自律神経を整える方法についてご紹介していきます。

①「適度な運動」


適度な運動は、自律神経を整えるのにとても効果的です。
ウォーキングやランニング、ストレッチ運動などで体を動かすことで心臓から動脈を通して血液が送り出され、体中をめぐります。
適度な運動を行うことで血流を良くするだけでなく、ストレス解消にもつながります。

ストレッチやヨガ、筋トレなどは自宅でも気軽にできるので、定期的な運動を行って生活リズムを整えましょう。

②「食生活を見直す」


自律神経を整えるには、食事を見直し、正しい食生活を心がけることも大切です。
食べ物に含まれるビタミンやミネラルなどは、自律神経の働きを整える作用があります。
ビタミンは緑黄色野菜や果物に、ミネラルは肉や魚、ひじき、大豆などに多く含まれています。

また、カルシウムやビタミンB1、タンパク質などの栄養素が含まれ、自律神経を整えるデオブロミンが豊富な「ココア」や、ストレスを抑え、心身をリラックスさせる「ハーブティー」を飲むことで自律神経を整えることができます。

自律神経を整え、心身共に健康に過ごすためにも毎日の食事を見直してみましょう!

③「質の高い睡眠をとる」


睡眠不足は自律神経のバランスを乱し、脳が十分に休まらず疲労感が続き、免疫機能にも影響を及ぼします。

体を休め、回復させる「副交感神経」が優位になる睡眠は自律神経を整えるためにとても大切です。
就寝の3時間前には夕食を済ませる、ぬるめのお湯に入る、温かい飲み物を飲んで眠気を促すなど、寝る前からリラックスした状態を作り、質の高い睡眠を意識しましょう。

また、スマートフォンやパソコンの画面から放出するブルーライトは、目の疲れや痛み、睡眠障害などの原因になります。寝る直前までスマートフォンを見ていると睡眠の妨げになり、体にさまざまな不調を引き起こすため、注意してください。

④「好きな音楽やお風呂などでリラックス」


リラックス効果のある心地よい音楽には副交感神経を高める働きがあるため、疲労感を減らし自律神経のバランスを整えます。

ぬるま湯にゆっくり浸かって心身をリラックスさせるのも効果的です。足をぬるま湯で温めるだけでも副交感神経が刺激されます。

また、読書や趣味など自分がリラックスできることを行い、自律神経の安定をもたらします。
間接照明は「交感神経」から「副交感神経」へと体をリラックスさせることができます。夜は間接照明の優しい灯りの中、アロマディフューザーでリラックスや気分転換をするのもおすすめです。

「美容鍼」には自律神経を整える効果がある

奥深くの肌組織を直接アプローチする「美容鍼」は、肌の血行促進や美肌、むくみ、たるみ、ほうれい線など肌の悩みを解消するだけでなく、自律神経を整える働きもあります。

美容鍼には「交感神経」と「副交感神経」のバランスを整える効果があり、ストレスや肩こり、頭痛、不眠、冷えなどの自律神経症状の改善も期待できます。

日常で行えるケアを行うのはもちろん、美容鍼の施術を受けることで幅広い症状を改善し、自律神経を整えることができます。
肌と心を健やかにするためにも、ぜひ一度「美容鍼」を体験してみてください!

まとめ


自律神経を整える方法についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

自律神経は全身のあらゆる働きをコントロールしているため、交換神経と副交感神経それぞれのバランスを整えることが大切です。
自律神経を整える生活を心がけるのはもちろんのこと、「美容鍼」で心も身体もトータルケアをしましょう!